Concept   Spec   Plan   Photo    Catalog   Contact   News  Link  GUEST BOOK お気軽に一言感想など大歓迎

2013/08/03-04 トランス相模ヨットレースレポート by KATOH

8/2(金)シーボニア〜下田 回航

 朝5時K、I、Aの3名でシーボニア出艇。曇り北東の風3m。波0.5〜1m。艇は前日に下架しポンツーンに泊めて船中泊。出艇届けは前日に出しているのでいつでも出艇は可能。赤白まで出てバウを下田に向ける。いよいよトランス相模往路だ。一昨年Oさんがチャートに記入してくれた下田までの転舵ポイントとコンパスコース、距離を頼りに232度で進む。下田までは48マイル。5ノットで約10時間。追い風だがセーリングで5ノットは無理なので機走で走る。すぐにオートパイロット・オン。本当にオーパイは優秀なヘルムスマンだ。よそ見してすぐコースを外れるカトーよりよっぽど優秀。ビキニに見とれることもない。

 城ヶ島を過ぎた頃、右前方に何かが跳ねた!「イルカかな」にしては小さい。「こどもイルカじゃないの」次々に跳ねる。ちょっとした群れだ。上空にはいつの間にか海鳥たちも集まってきた。近づいて行くとどうもマグロらしい。6〜70cm位のサイズ。ケンケンを流したい衝動にかられるが、釣り上げたところでどうにもできない。艇の重量を軽くするためヤカンやまな板、使わないセール、バースの一部のクッションまで降ろしたのに、なぜか流し釣りセットは降ろしていない。無駄な殺生になるからとすぐに諦める。でもなぜマグロがジャンプしていたんだろう?下にイルカかサメでもいたのだろうか。

 しばらく進むと小雨が振り出し、陸地がすべて見えなくなる。相模湾ひとりぼっちだ。もうすぐシーボニアの運営艇やレース参加艇が追い抜いて行くはずだが、それらしき艇も見えない。「そろそろ大島が見えてもいいはずだけどなぁ」と言っていたら雲に隠れていた大島が前方に出現!あれ、こんなに真っ正面に!オーパイちゃんは正確に232度で進んでいたが北からのうねりが思ったより大きく、南に流されていたのだ。慌ててGPSで確認。これはかなり大回りしてしまった。

しかしこのおかげで大島周辺の潮の流れを体感することに。島近くは黒潮の分流が2〜3ノットの速さで流れている。明後日、昼の無風時間にこの潮に乗っていれば・・・むふふふ。大型艇を負かす大金星かぁ〜?!

 大島をクリアし爪木崎の転舵ポイントにバウを向ける。大島を越えればあと半分だ。伊豆半島が近づいてくると雨も上がり、夏らしい天気になってきた。みんなオイルスキンを脱ぎ、デッキに乾かしながら伊豆半島を眺める。伊豆半島は山が切り立っていて景観が素晴らしい。振り返れば大島の南側の町並みが。いつも三戸浜から北側ばかり見ているので、まるで月の裏側を見るような新鮮な気持ちになる。

 14時前、爪木崎の灯台沖で須崎・恵比寿島沖のポイントへ転舵。「爪木崎にはあまり近づかないこと」と今回は乗れなかったYさんからのアドバイス。十分離れ過ぎぐらい沖を通過。爪木崎を過ぎれば下田はもうすぐだ。恵比寿島を視認し、神子元島も確認。そして今回一番不安な下田沖五根が見えてきた。

トランス相模はスタートさえしてしまえば、爪木崎に近づかなければほぼ安心な一本道レース。回航の経験もあるのでよほど吹かれない限り心配はしていない。ところが明日の石廊崎レースは、下田沖の根をかわして石廊崎を越え、過去何艇も座礁している鰹島の沖のマークを回り、また根と陸の900mの安全水域を抜けてフィニッシュするので、ナビゲーションが命のレースだ。風がなくなり潮に流され根に衝突!なんて悪夢は避けたい。

今日のうちに根を確認しようと見つめるが、どれが何根なのかわからない。遠くからでは遠近感が働かず、大きい岩が単純に近くに見える。明日天気がよくて視界がいいことを祈り、先行艇の後を着いて行こう作戦しかない!先行艇の皆さん水先案内任せましたよ!・・・でもトップだったらどうしよう?!

 恵比寿島を過ぎると下田港の防波堤が見えてくる。下田ボートサービスに電話し、着艇桟橋を確認。入港時艇から見て左側の防波堤口から犬走島の見通し線上に入港アプローチ。港に入るとすでに入港しているレース艇がずらりと槍付けしている。すると電話が、YOKさんがシャークから入港を見守っていてくれていたのだ。Sさんは入港時の写真まで撮影してくれた。

15:00 下田ボートサービス、川側ポンツーンの「TRACER」に横抱きさせてもらって着艇。「TRACER」はレース艇だけにクリートがない?!マストやウインチにもやいを取らせてもらう。

16:00 艇の整理をして港から一番近い大伊豆旅館に到着。築50年の老舗旅館だが、まったく宣伝しておらず、パンフレットもカードも作っていない。食事はなく素泊まりのみで1泊3500円。あとで知ったが風呂は温泉。源泉のまま引いているのでそのままでは熱くて入れない。我々は荷解きをしたら、定番の昭和湯(港に一番近い温泉銭湯)に入りにいく。道中そこら中に手湯や足湯が無料であり、下田に来たなぁ〜と実感する。

入浴後は出艇・乗員申告のためレース本部へ。道中シャーク一家と遭遇。オーナーがイオロスを購入し一番よかったことは、艇が速く走ることでもなんでもなくシャークの皆さんと知り合えたことだ思う。台風が近づきフォルタレーザの荒天対策が甘いとロープで縛り直してくれていたり、わからないことがあると聞けばすぐに教えてくれるし、とにかく素人クルーザー乗りには身近に頼れる人がいることがとても安心。もともとオーナーは(愛すべき?)頑固で偏屈な人だったのですが、同じように頑固で偏屈そうな(失礼!)横山さんと出会い意気投合、「カトーくん新艇買うから」「何買うんですか?」「艇種じゃなくて横山さんの艇を買うから。横山さんが設計した艇を買うから」と艇を選ばず人を選んで買う。いかにも頑固で偏屈なオーナーらしい買い物でした。そしてそんな出会いが今、フォルタレーザに乗ってトランス相模に出るために下田まで来ています。できることなら頑固で偏屈なオーナーと一緒に来たかったんですけど。もう1〜2年早く「新艇、新艇〜!」ってネダレばよかったかも。なんて今日8月7日がオーナーの命日だったのでつい思い出して書きました。

出艇届けを出した後は「魚助」で金目の煮付けと刺身盛り、なめろう等で前々夜祭。やっぱり下田に来たら金目食べなきゃ〜♪

8/3(土)

 朝、MさんYさんが合流。石廊崎レースの乗員5人が揃う。

9:00 「TRACER」が出艇するのに合わせて我々も出艇。スタート海域に向かう。

コースは下田沖〜横根〜鰹島沖ブイ〜下田沖(15,4マイル)

ポジションはスタート時 

ヘルム・・・K

メイン・・・A

ジブ ・・・M.W

バウ ・・・I

スタート後スピンが上がって落ち着いたらKがナビを担当し、ヘルムをIに代わる作戦だ。

スタートラインは下田港を出てすぐ右、下田東急ホテル側。ラインの角度と最初の通過点横根にバウを向けスピンスタートを確認。あきらかにアウター有利だがたぶん密集するので真ん中からポートで出ることに。

10:00 スタートの下手なカトーは真ん中から20秒位遅れでスタート。見るとアウターマーク付近はスターボーで突っ込んでくる艇を避けたりして混戦模様。

すぐにスピンアップ。出遅れたもののまずまずのポジション。レーティングは32ftの「SOARING」と同じ0,706の参加艇中最小で艇の大きさも最小。我々の次に大きい艇はもう31ftになる。つまりレーティング的にはビリが当たり前。ビリでなければ優勝の可能性もあるということです。それなのに周りにいっぱい艇がいる。振り返れば後ろにも。「今、フィニッシュならばフォルタレーザが優勝だ!」などとタラレバ喜びしつつ、船上では次のマークを探す。「横根はどっち!」「あそこ!」とMさんが指差す方向はあきらかに神子元島。「あれは神子元島!」「いや俺が指差してるのはあっち」「だからそれは神子元島!」「肩が開かないんだよな。気持ちはあそこを指差しているんだけど、手は違う向きに・・・まあ誤差のうちだね」なんてワイワイやりながら横根を回航。ヘルムスマンもチェンジし快適なスピンラン。感覚的に7ノット以上出てるはずだがGPSの対地スピードメーターは3〜4ノット。「ああ壊れたか・・・」とその時は思っていたのだが、実はこれ、強烈な向かい潮でたぶん3ノットくらい押されていたことが後で判明!

他艇が真ランで頑張っている中、少し上っては波で落としを繰り返していたらジャイブが必要に。鰹島マークまで3〜4回ジャイブ。結果論だがジャイブした分距離を走ってロスしたことに・・・。

まあ順位はともかく天気はいいし、風もあって快走!だんだん石廊崎に近づいてくるとカトーのテンションも上がる。石廊崎は伊豆半島最南端。一昨年オーナーは西伊豆クルージングがしたいと計画したが、天候が悪く下田に足止め、結局石廊崎を越えられなかった。石廊崎を越えれば西伊豆だったのに。石廊崎から向こうの景色をオーナーに見せたかったなぁ〜。と言うわけで形見の艇だけでも西伊豆の景色を少しチラ見。ほら石廊崎の灯台越えましたよ〜!!

 この頃から折り返しマークを回って戻ってくる艇が次々とやって来る。見るとジブはNO,2。かなりヒールしている艇もいる。フォルタレーザはジェノアとレギュラー、そしてこのレースのためにI君が作ってくれたストームジブ(無償貸し出し)の3枚だけ。NO,2はないので選択肢は2つ。今セットしてあるジェノアをリーフして走るか、レギュラージブにチェンジするか?マークが近づいてくる。判断するには今しかない。Mさん「今ならできる」「よしチェンジしよう」ジブをチェンジ。そしてスピンダウン。マークは時計回りで回航。初顔合わせのチームだが、ミスなく回航。上りになるとかなり吹いていることがわかる。そうスピンで対地3〜4ノットは潮で押されてのスピード。逆にクローズでバンバン波に叩かれているのに6〜7ノット出てる〜?!

マークはドベ3で回航。後ろに2艇いる。そのうち1艇は同じレーティングの

32ft艇「SOARING」やはり吹いてきての上りは喫水線の長さ分速い。我々のすぐ後ろを徐々に差を詰めてきている。我々はトイ根の下を行こうとタック。しかし「SOARING」はさらに沖出し。我々がトイ根に近づいてきた時、沖からタック。しかしどう見てもトイ根をかわせそうにない。どうするんだろう?と見ていると根と根の間を至近距離でガンガン通り抜け、我々より先行してフィニッシュ。いやぁ〜よほどこの海域を走り慣れているんでしょうね。真似したくはないがお見事!

13:05

そんなわけでTSクラス8艇中7着でフィニッシュ。順位もそのまま7位。

時計を見るとなんとスピンランの行きより、帰りのクローズの方が早かった。こんなことってあり?潮の恐ろしさを体験する。2〜3ノットは潮がある!

思ったより早く戻ったので皆それぞれ下田観光等に出かける。

17:50 石廊崎レース表彰式&前夜祭に参加するため下田漁協組合広場へ向かう。するとすでに満席。テーブルも椅子もない。このまま2時間立って飲むのも辛い。リビエラスタッフに椅子はないですか?と告げるとスタッフ用のテーブルをあけてくれた。参加45艇。1艇8人平均で約350人。そこに選手の家族も加わって400人近い大宴会がはじまる。

料理はステーキ、サザエのつぼ焼き、寿司、焼きそば、カレー、サラダ、おでん、焼き鳥、揚げ物各種、金目の粕漬け?サバ焼き、かき氷〜等々。そしてサンバガールの登場、〆は白浜太鼓の勇壮な演奏、レースで入賞すると5万円相当の下田海産物セットが送られてくる!参加金1艇5万円は高いけど、2レースやってこれだけのパーティーがあって、さらに青山で表彰パーティーがあるなら安いでしょう。という感想です。

ガツガツ食べて飲んで帰り道、ペリーロード(黒船でやってきたペリー提督が了仙寺で日米下田条約締結の為に行進した道)に寄ると、ちょうど2000本のキャンドルが川沿いに飾られるイベントの日。実に情緒あふれる街です。

そして思ったことは下田の車を運転する人は歩行者がいるとほとんど止まってくれます。これほど歩行者に気をつかってくれる優しい街はないのでは。宿の人も、出しっ放しの麦茶のペットボトルは冷蔵庫で冷やしておいてくれたり、洗濯物も中に入れてくれたり。港町というと威勢のいいガサツなイメージだったけど、みんな本当に優しい。下田は大好きな街のひとつです。

さあ、明日はいよいよ本番のトランス相模。夜、全員で作戦会議。今日の潮を取りにスタート後南下して、その後大島寄りへ向かい、黒潮の分流に乗ってGOGOGO〜作戦!

さて明日その通りになりますか・・・・?

はじめての外洋レース。ワクワクしながら眠りにつく。

                       (つづく)

















2012/02/21
 スタッフブログ開設 
横山さんの週末もあります。

★カタログのご請求・ご住所・
お名前・
イオロスに関してなど
一言もおねがいいたします。
カタログ希望


GUEST BOOK
お気軽に一言感想など大歓迎



弥栄のブログ
PASTIME相模湾オープンヨットレースで、
シーボニアBクラス2位
写真などはこちら


少し大きめのVITE2はこちらから
2012年4月発売のKAZI 5月号掲載
2011年2月発売のKAZI 3月号掲載
保田クルージング

2008年2月発売の
KAZI 3月号掲載
3月号38ページ

2007年3月発売の
KAZI 4月号掲載
4月号66ページ

企画・発売
有限会社 マリンデザインシステム

〒232-0023
神奈川県横浜市白妙町4-42-3-207
TEL&FAX 045-242-2450

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イオロス 横山26 AIOLOS AIOLOS26 26ft 26フィート オークレット VITE 横山一郎

 
無料 カウンター

Today:

Yesterday:
無料 出会いパチスロ無料 出会いホームページ制作