20155月湘南レース・レポ>

 まずはレース報告の前に、亡くなられたオーナー・田中先生の散骨式&メモリアルパーティーがレース前日の59日(土)に行われました。

ヨット関係者ばかり約50人。シーボニアから5艇のヨットとモーターボート。さらに江ノ島からはレスキュー艇も回航参加。三戸浜からはレーザーやウインドの方々も出艇して頂き、盛大に散骨することができました。各参加艇からフォグホーンが一斉に吹き鳴らされた時には、思わずジーンときました。きっとオーナー・田中先生も天国か下の方か(?)どちらかで喜んでいることと思います。さらにパーティーでは田中先生との想い出エピソードが次々紹介されオーナーの人柄を偲ばせる楽しい想い出話に花が咲きました。参加された皆様、会場に来られず遠くからお祈りして下さった皆様ありがとうございました。私達フォルタレーザのメンバーはオーナーの遺産である愛艇をお墓代わりに可愛がり、すり切れるまで乗って供養に代えさせて頂きたいと思っています。

 さて日にちは変わって5月10日(日)湘南レース。

この日はオーナー・田中先生の79歳の誕生日でもあり、メモリアルレースとしても絶対負けられない一戦。メンバーは

 ヘルム・・・G

 メイン・・・Y

 ジブ ・・・S、F

 ピット・・・O

 バウ ・・・カトー(K)   

 スターン・・SHちゃん   の7名。

OさんSさんは久しぶりの参加。SHちゃんはフォルタレーザ初乗りながら葉山のレースで乗っているとのこと。のんびりクラスのルール、65歳以上3人+女性1人+ジブファーラー=5%のハンディもGETし、なにがなんでも勝たなければいけないレースがはじまる!

 秋谷沖に着くといつもと違いヨットシーズン到来を告げる賑やかさ。参加艇は35艇。フォルタレーザのNクラスAグループは13艇といつもの倍以上の艇数が集まった。コースは秋谷沖?宮川沖ブイ?秋谷沖フィニッシュ。朝まったくなかった風も、レースに合わせてそよそよ南南西が入ってきた。この軽風は我々フォルタレーザの風だ。スタートラインから城ヶ島にバウを向けると、ほとんどスターボー・ロング。うまくすると一発で城ヶ島をかわせそうだ。となると本部船側断然有利。アウター側から出るとどこかでタックが必要になる。皆同じ考えで本部船側は大混戦。奇数月のロングレースは全艇一斉スタートなので、下手に大型艇の陰に入るとブランケで出遅れる。いつもなら上有利のときは2?3列目になっても上1から出ようと考えるが、今日は本部船側が密集状態でスキルのない我々がうかつにアプローチするとはじき出されかねない。そこで2分前位からレイラインに入り、はじき出されないように大型艇の後ろで様子を伺う。すると我々の前のレース艇が皆本部船側に寄って「シモシモ」攻撃をはじめ、横入りしようとするレース艇をはじき出しにかかった。さらに前にいたビックカタマランがポジションを少し下に移動した為、我々の前と下にポッカリとルームが空いた!ラッキー!これなら大型艇のブランケも影響なく、落として加速するスペースもある。ということ他力本願ながらいい感じでスタートが切れた!

 スタート後落ち着いて周りを見れば上に「シャークX」前方にビックカタマラン、Iクラスの艇も何艇か後ろにいる。全艇団の3分の1くらいの位置を走っているようだ。途中、定置網さえ気をつければ城ヶ島までほぼ一直線。アウター側から出た艇はこの定置をかわせずタックして沖出ししなくてはならない。我々は無事にかわせてタイムロスなくゲインする。

諸磯沖あたりまで「サンバードフォーエバー」や「FUHTA DE PASSER」らと走る。ここまでバウマン・カトーは何も仕事をしていない。せめてタックくらいしてくれればスカートをめくれるのに。この「スカートめくり」というヨット用語は欧米ではなんと言うのだろう?向こうでは永井豪の「ハレンチ学園」が読まれていないから「スカートめくり」という文化そのものがないのかもしれない。かわいそうに・・・。城ヶ島をかわしたらスピンが上げられるかどうか先行艇を注視する。と、何艇かスピンを上げている・・・がよく見るとすでにマークを回ってきたビックカタマランだ。なんとも速い。しかもヒールしないのでマストがピンと立っていて遠くからでもよくわかる。あの艇では今日の風はもの足りないだろう。以前乗った50嵐くんが「南西沖ブイから赤白まで15分ですよ。ヘルメットが欲しくなります」と言っていた。ヨットはどんどん進化し高速化していく。しかしフォルタレーザのメインはダクロンだ。

 城ヶ島を回ると目の前に回航マークが?!宮川沖でなく城ヶ島沖に?実は前日散骨式でバタバタしていて帆走指示書の変更を見逃していたのだ。回航マークは宮川沖から城ヶ島沖に変更されていた。マークを回航してきた艇と次々とすれ違う。NクラスAグループの艇はいない。現在クラストップ。マークに近づくと「Lady KanonV」がINから迫る。オーバーラップを切る方法もあったがクラスが違うので余裕で水をあげる。

 城ヶ島沖マークをクラストップで回航。折り返してライバル達とどのくらい差をつけたかをチェックする。最大のライバルは「バーバリアン」ざっと10分以上の差はつけた。あとはミスなく差を広げられるか。復路城ヶ島を抜けるとスピンが上げられる風向に。早速スピンアップ。スピンランになるとさすがに大型艇がジワジワと差を詰めはじめた。

振り返るとかなり差をつけていたはずの「モーニングスター」が迫ってくる。同じクラスのライバル艇だ。レーティングではうちの方が低いので抜かれても離されなければ勝てる。諸磯沖あたりでスターンにつけられ上から抜こうとラフしてくる。抜かれてもいいが上突破されるとタイムロスが大きい。上突破されないようにヘルムスマンに指示を出す。しばらく「モーニングスター」とのかけひきがあったあと、あきらめてベアし少し離れた位置で下突破していった。

これで数十秒は稼いだかな?あまりにも何もせず口だけ出しているカトーを不憫に思ったのかFさんがスピンシートを私に渡した。ト、ト、トリム?!フォルタレーザでスピントリムをするのは久しぶりだ。案の定数分経ったらもう首が痛くなった。それでも「モーニングスター」に離されてはならぬ、あわよくば抜き返してカトーの実力を見せつけようと意気込むが、結局差は縮まらずそのままNクラスAグループ「モーニングスター」に1分遅れて2着でフィニッシュ。気になる「バーバリアン」は我々から21分遅れでフィニッシュ。

修正での総合成績は、1位「フォルタレーザⅡ」2位「バーバリアン」3位「モーニングスター」の順となった。

なりふり構わぬボーナス5%が効いたのかYさんが計算したところ、1%でも優勝できたと。でもジブファーラーの1%がないと2位だったらしい・・・。

これで年間総合成績も合計88点で「バーバリアン」の87点「モーニングスター」の83点を押さえて単独トップになった。

今日のまとめ。

 オーナーのメモリアルレースで勝てたことがなにより。勝因は1にスタート。2に珍しくレースに女性が乗っていたが、カトーがバウ、SHちゃんがスターンと離れていたためカトーがセクハラトークをすることができず、おかげでみんなの集中力が保てた。あとダジャラーが乗っていなかったのも勝因。

次はぜひクラス・ファーストフィニッシュしての完全優勝を狙いたい!

とにかく田中先生?勝ったよ?!優勝したよ?!

一緒に乗っていればもっと喜べたのに。