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2015初島ダブルハンドヨットレース・FORTAREZA入賞レポ>

 年続けて出場し、やっとBクラス3位に入賞しました〜!!(パチパチ)

初入賞!うれしい〜!でも計算すると、あともう少し頑張れば2位や優勝もありえたのに悔しい〜(涙)

また来年出た〜い!!というレースでした。

 2015627日(土)朝4時前に目覚める。雨は小雨。風は北東それほど強くない。
前日の天気予報では
11時から南西13mが吹きはじめその後強まるとのこと。FBで公式掲示板を確認。

中止も何も出ていない。レースはある。食料を積んで
515分出艇。スタート地点の逗子沖を目指す。

毎年早朝、三浦半島の各地から続々とレース艇が出てきて逗子沖を目指す光景は頼もしい。ダブルハンド

は2人きりだけど、こんなに多くの人達と一緒に初島を回るのだ。


今回参加は96艇。FORTALEZAⅡはBクラス14艇で争う。

630分スタート地点の逗子沖到着。アウターマークをGPSで確認。メインセールを上げ本部船にチェックイン。

今まではリコール番号だったけど今年から
JSAF三浦外洋セーリングクラブに入会したのでセール番号6740

掲げてエントリー。初お披露目なり!当たり前のことだけどセール番号があるだけでなんとなく一人前になった気分だ。


 

 スタートは大型艇のブランケに入らないように上寄り空いている所から出て、落ち着いたらスピンを上げる作戦。

幸い風も
3~4mとコントロールしやすい。上が混むと思いきや、意外と下が人気。

いつもながら
100艇近い艇の一斉スタートはワクワクする。10分前から本部船近くで待機。1分前、柳瀬さんが見つけた

スペースからスタート。上3番手。まずまずのスタートだ。

すぐに先行した上の1艇のスターンをかわし上2番手に上りフレッシュウインドを得たところでスピンアップ。

目指すは初島
242°去年までは同型艇のPASTIME2を意識してその近くを走っていたが、同じ所を走っていた

のではボートスピードが違うので勝てない。そこで今年は何も考えずプロパー一直線!

無駄走りしないぞ作戦でいくことにした。


集団の上に出たおかげで艇はいい感じで走る。後ろを振り返れば大艇団。出場96艇をレーティングで7グループに分け、

FORTALEZAⅡは小さい方から2番目のBクラス。つまりレーティング的に言えば前に5・後ろに2の割合で走っているのが実力なのに、

あきらかに後ろの方が多い。スタート大成功!気持ちいい〜!みんな俺について来い〜!!艇速
6ノット。


今年マークした艇はPASTIME2(イオロス)、NAVY BLUE(ヤマハ26ⅡEX)、

レーザー仲間でこの春中古艇を買ったばかりのVIS-À-VIS(ヤマハ30S

VIS-À-VISには何がなんでも勝ちたい。昨年同型艇の波勝に負けたからそのリベンジの意味もある。ただ吹いたら30ft艇には

かなわない。ポイントは天気予報の南西
13mがいつ何処で吹きはじまるかだ。


そんなことを気にしながら周りを見れば、下やや後方にPASTIME2がいる。今はリードしている。意識すると抜かれる。自分たちの走りをしなくては。

 スタートから1時間20分位経過、820分頃。プロパーを行く我々とやや上ってきたPASTIME2の航跡が交差する。50mくらいリードか。

この後スピードに乗った
PASTIME2が徐々に上で追い抜いていく展開に。翌日パーティーで聞いたらPASTIME2はプロパーを走っていたと。

航跡を見ると我々が少し落とし過ぎていたのかもしれない。

天気予報で「一度南に振れてから南西が来る」ということを意識してか気持ちが南に行っていた。


スタートから2時間以上が経過。相模湾のど真ん中、初島が目視できる位置に来た時無風につかまる。振り返るとFUHTA DE PASSERがゆるい風

を拾いながら抜いていく。
GPSスピードメーターでは0.4ノットとか表示されるがバックしているのかもしれない。PASTIME2を見れば真鶴方向に

無風とは無縁の走りで遠ざかる。南はまだ入らないのか。入ればこちらが先に風を拾えるのに・・・ともがいていると周りの艇はみんな止まっている

のに前方の
FUHTA DE PASSERだけがなぜかスルスル走っている。これまたパーティーの時に聞いたらその幅10mのラインの所だけ吹いていて、

10m横の艇は止まっているのにそこだけ風の道があったとのこと。30分くらい漂ったあと少しずつ南西が入ってきた。南西と言うことはいよいよ13m

が来るんだ。風は徐々に上がってきて
5~7mくらいに。今回上りでヒール潰しが必要なときは、舵を柳瀬さんと交代しカトーの無駄に重い93キロでハイク

アウトする作戦を立てていた。早速風上に座りメインシートをトリムする。ブローで遅れて
2回程ブローチング気味に切り上がる。前を行く艇は2人で

ハイクアウトしている。ルール違反のオートパイロットじゃないか?とよく見るとヘルムスマンはハイクアウトしながら後ろ手にティラーを持っていた。

やるな。風が上がってくるとかなり後方にいたはずの
NAVY BLUEが下から猛烈に追い上げてきた。それもきれいにセールを張って。

メインも逃がしていない。風太郎もそうだけどやはりヤマハ
26EXは吹いてくると速い。近づくNAVY BLUEを見ながらレーティングを計算。

0.002のレーティングの差はフィニッシュ10時間として何分離さなければならないのか?2人で話し合うがよくわからない。けどレーティング的に

「今は負けている」ということだけはわかった。

 初島に接近。この頃になると先頭集団が島を回ってくる。しかしどの艇を見てもスピンが上がっていない。こちらがクローズなのになぜ?

島の南側は風が変わっているのか?「回ってくる艇、
NO.3じゃないよね?」うちの艇はファーラージブなのでセールチェンジは1回完全に降ろさなくては

次のセールを上げられない。ジェノアをファーリングして走らす方法もあるが、それは避けたい。回航してきた艇を見ると皆ジェノアの様子。スピンが

上げられない角度なんだ。


島の向こうはどんな風が吹いているのか。島回りレースの醍醐味である。

初島回航前にヘルムをチェンジ。島のブランケを避けやや離れてアプローチ。島の北西の暗礁地帯をかわすとレース観覧船と

撮影艇がいつものようにお出迎え。観覧船からは「頑張って〜!」の声援が聞こえる。もちろん笑顔でポーズ。そして前を見れば


PASTIME2の姿。PASTIME2に遅れること6艇目で島の西端を回航。柳瀬さんは島の南側をもっと岸寄りで攻めろと言うが、どうしてもビビリな

カトーは近寄れない。


初島灯台0°を1118分に通過。さあ、あとは逗子沖まで一直線。島の南側はスピンが張れない程度の上り。先行艇はプロパーよりかなりみんな上らせて

走っている。これはレーザーのレースでもサイドマークへ向かう時のおなじみの光景だ。上突破されまいとついみんな上ってしまう。我々は無駄走りしない

ようにプロパーで走る。かなり艇団より下だ。
PASTIME2は上り気味のスピード勝負になると本当に速い。あっと言う間に小指の先くらいの大きさになる

まで先行された。もう風が変わらないかぎり追いつけないかも・・・そうなると2位狙いで
NAVY BLUEとの勝負。(この時はまだBクラス2位を走って

いると思っていた)どこまで離せば逃げ切れるか、またまたレーティングの計算をはじめる。しかし一番の関心ごとは
11時から吹くはずの南西13m

これが吹き始めると強風大好き
NAVY BLUEに追いつかれる?柳瀬さんが天気予報を確認。すると石廊崎と大島ですでに南西13mオーバーが吹いている

との情報が!シャーク
XSさんから大島が吹き始めると1時間後に来る!とかつて教わった。まあここは三浦半島じゃないけど来るはず。大島を見ては

あの雲か?石廊崎方向を見てはあっちから来るのか?と雲ばかり見ている。同じ頃、
Aクラスのバーバリアンの船上でも天気予報と大島の風を確認して

いつ来るのか?と待ち構えていたそうだ。みんな考えることは同じ。天気は晴れてきて暑かったが
13mに備えて合羽の下は着たままで準備は万端!

さあ来い
13m!追っ手でサーフィング勝負だ!


しかしいつまで経っても13mは来なかった。かわりにイルカが1頭お昼寝中だったのかあわや艇にぶつかりそうになった。こっちもビックリしたがイルカも

ビックリした様子。あやうく辛坊さんになってしまうところだった。その後一度背びれを見せたきりどこかへ行ってしまった。柳瀬さんはハルを叩いて

イルカを呼び寄せている、気分は城みちるか?去年はゴンドウクジラの群れに遭遇。


今年はイルカと城みちる。本当に初島はイルカ・クジラの遭遇率が高い。

 復路も半ばにさしかかった頃、風が少し西に回りスピンがちらほら上がりはじめる。弱い風、その風に似合わない大きなうねり。我々もスピンアップ。

NAVY BLUEを見るとフラクショナルで意外にスピンが小さい。そのおかげで少しずつリードを広げられた。しかし先行したPASTIME2の白いスピンは、

もうどれだかわからない程遠くに離れてしまった。うねりだけは届くがいっこうに吹き上がらない風。スピンがつぶれたり孕んだりを繰り返しながら残り


8
マイルを切った頃から2~3mくらいの風が入り始める。プロパーを走っていた我々はアビームでスピードに乗って走る。一方上らせ気味の艇団はほぼ

ランニングに近くスピードに乗れない。あれほど離されていた上の艇団にみるみる近づいていく。
PASTIME2も確認。ここからだと一番沖にいるように

見える。「この風なら向こうはスピードが出ない。追いつけるよ!」柳瀬さんの声も明るい。残り
1.8マイルを切ったところでフィニッシュの黄色い

アウターマークを確認。さあ追いつけるか?!
9時間走ってきて最期の見せ場がまさかこんな形でやって来るとは。どんどん差が縮まっていく。

もうデッキの上のIさんの姿も見える。「お、スピンつぶれた。やったやった」ヨットレースは決して紳士のスポーツではない。

相手がミスる。藻にからむ。向こうだけ風が落ちる。ブランケに入る。トラブる。万々歳である。このまま追いついたらスタボー

下をかけて
PASTIME2を上らせてフィニッシュラインの外に追いやってからジャイブしてフィニッシュしようと頭の中でシュミレーション。そんな

ワクワクの展開になる為にまずは追いつかなくては。

フィニッシュラインがどんどん近づいてくる。アウター、本部船どちらが近いのか。PASTIME2に追いつけるのか。しかし健闘虚しく追いつくことも

ワクワク展開になることもなく
PASTIME2はフィニッシュ。遅れること238秒、1638分にFORTALEZAⅡフィニッシュ。所要時間9時間38分。

これで優勝はない。次に気になるのは
NAVY BLUEが何分遅れで入ってくるか。「NAVY BLUEのフィニッシュまで待つ?」と柳瀬さん。「いや帰ろう」

実は吹き上がることを予想して1日中合羽の下を着ていたカトーは下半身ムレムレで早く風呂に入りたかったのだ。シーボニアの風呂は
18時まで。

でも守衛さんがカギをかける
20時頃まではコッソリ入れる。シーボニアにバウを向けるとNAVY BLUEが近づいてきた。

後でフィニッシュ時間を見ると
164552秒。10分は離さないといけないと考えていた我々は「たぶん負けたね」と3位を予想。


 18時無事シーボニアに帰着。片付けをして風呂に入り、お疲れ様ビールで乾杯した後大会FBを見ると18時過ぎ時点でのフィニッシュ艇

とタイムが出ている。「あれ?
BクラスTOMBOY1(FIRST27.7)がトップフィニッシュ。1631分に入ってる〜???!!!」

まったくのノーマーク。ゲゲゲッ!
3位からも脱落???ああ〜もうダメ・・・がっかりしたカトーはそのまま眠りに落ちた。

夜中ふと目を覚ますと柳瀬さんが起きていて「順位でました。
3位です。TOMBOY1、PASTIME2、FORTAREZAII、NAVY BLUE、そして5位にレーザー仲間が乗るVIS-À-VIS(ヤマハ30SⅡ)後で聞いたら初島回る時すぐ後ろにいたとか。
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2012年4月発売のKAZI 5月号掲載
2011年2月発売のKAZI 3月号掲載
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2008年2月発売の
KAZI 3月号掲載
3月号38ページ

2007年3月発売の
KAZI 4月号掲載
4月号66ページ


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